世界最古の国歌メロディーとして知られる「オランダの国歌」について調べてみた！

2017/04/05

サッカー観戦などでよく耳にしていた「オランダの国歌」。

どんな歌詞や意味なのだろうと気になっていたので、オランダ国歌について調べてみました！

オランダ国歌

オランダ国歌は1568年に作られ、実は世界最古の国歌メロディーとして知られています（ちなみに最古の歌詞は日本の国歌『君が代』）。

オランダ国歌は『Wilhelmus van Nassouwe(ヴィルヘルムス・ファン・ナッソウエ)』、または省略して『Het Wilhelmus(ヘットゥ・ヴィルヘルムス)』と呼ばれ、これは初代オランダ国王であるオランダ公ウィレム一世のことを意味しています。

この国歌の作詞を担当した人は、ウィレム一世の側近かつ詩人であった、フィリップス・ファン・マルニクス。

歌詞の内容には、16世紀後半に起きたスペインの圧政に対する反乱「オランダ独立戦争（八十年戦争）」を指揮したオラニエ公ウィレム一世が題材にされています。

歌詞は全部で１番から１５番までありますが、テレビやスポーツ観戦などでよく耳にし実際に歌われている歌詞は１番と６番です（通常は１番のみであることが多いです）。

オランダ国歌の歌詞（１番・６番）と英語訳

Wikipediaに載っている、現在歌われているオランダ国歌の歌詞１番・６番を紹介します。

１・６番それぞれの英語訳と、日本語での簡潔な意味（１番のみ）も載せているので、参考にしてみてください。

オランダ国歌：１番

Wilhelmus van Nassouwe
ben ik, van Duitsen bloed,
den vaderland getrouwe
blijf ik tot in den dood.
Een Prinse van Oranje
ben ik, vrij, onverveerd,
den Koning van Hispanje
heb ik altijd geëerd.

（英語訳）
William of Nassau
am I, of native blood.
Loyal to the fatherland
I will remain until I die.
A prince of Orange
am I, free and fearless.
The king of Spain
I have always honoured.

※最初の４行で「私（オラニエ公ウィレム１世）は、オランダの由緒正しき血筋であり、永遠に祖国オランダへの忠誠を誓う」という内容が歌われています。
最後の４行では「オラニエ公である私は、自由でどんなことも恐れない。スペイン王よ、私はこれまで常にあなたに忠誠心を持っていた（しかし今のスペイン圧政には耐えきれない）」という内容となっています。

オランダ国歌：６番

Mijn schild ende betrouwen
zijt Gij, o God mijn Heer,
op U zo wil ik bouwen,
Verlaat mij nimmermeer.
Dat ik doch vroom mag blijven,
uw dienaar t'aller stond,
en de tirannie verdrijven
die mijn hart doorwondt.

（英語訳）
My shield and reliance
are you, o God my Lord.
It is you on whom I want to rely,
never leave me again.
[Grant] that I may remain brave,
your servant for always,
and [may] defeat the tyranny,
which pierces my heart.

実際のオランダ国歌を下の動画で聴くこともできるので、メロディーが気になる方、国歌を歌えるように練習したい方は視聴してみてください♪