フランスに続いてベルギーのテロ事件。オランダ現地の様子について
2017/01/21
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3月22日の午前8時過ぎ(現地時間)、また悲惨なニュースが飛び込んできました。
現在死者31名、負傷者260人以上まで達し、ベルギー政府はブリュッセルのテロの脅威度を最高レベルの4(非常に高い。
そんなベルギーと陸続きである隣国オランダ。
現在のオランダの様子はどうなのか、現地メディアや政府の動きを参考に紹介していきます。
事件後のオランダの様子
テロ後のオランダの状況はというと、前回のパリで起きたテロ事件後に引き続き、大都市では各所で厳重な警戒態勢が敷かれています。
生活に関しては、確認作業のために一部運行停止した路線(スキポール空港~ライデン駅の電車は運行停止していました)はあったものの、至って通常通り生活できております。
事件当日はオランダのいたるところでベルギー国旗が掲げられ、アムステルダムのダム広場では、王宮の建物側面にベルギーの3色国旗を映し出し、訪れた多くの人々が追悼の意を捧げていました。
またオランダ国内では、イスラム教徒の国民らが自分たちに偏見の目が注がれテロリストと一緒にされることを懸念し、「テロ反対」「暴力反対」等と書いたプラカードを持ってデモをしたりもしています。
テロの警戒体制について
dutchnews.nlにて取り上げられていたオランダテロ対策本部のEdwin Bakkerによると、 「オランダはテロ攻撃に対し、かなり綿密な警戒態勢を取っている」と回答。
オランダでは、IS集団に対する警戒態勢を上げることはもちろんのこと、難民に混ざって国への侵入を図る過激派集団の阻止、そしてジハードと呼ばれるシリアから帰国した自国民の監視には特に厳しく力を入れて取り組んでいます。
実は、IS過激派集団の過半数を占めるのが20代の若者と言われており、国や社会への不満から過激派へと安易に加わってしまう若者はオランダを含め、世界中にいます。
こうして過激派と変貌する人々をこれ以上増やさずに未然防止するためには、周りにいる人々がどれだけ向き合っていくかが大切。
オランダでは、政府当局と秘密組織により「chain approach」と呼ばれるシステムで居住都市や近所に日々起きる出来事をより細かく洞察しています。近所の警察官、ソーシャルワーカー、親、教師などが中心となって、過激化する人々の兆候を常に警戒し観察しています。
テロに関するオランダ人専門家Bibi van Ginkelは、これまでオランダがテロ攻撃を受けていない理由のうちの一つとして、上記のような監視体制やテロ防止策に国を挙げて取り組んでいることを話しています。
ベルギーやフランスでのテロ対策と比べても、オランダではかなり厳しく徹底された取り組みがなされています。
ただし、過激化に至るまでの過程が格段にスピードアップしていることは懸念材料であるとのこと。ごく普通の一般人であっても2ヶ月もあれば自爆テロを起こす過激派へと洗脳され変貌を遂げることができてしまう恐ろしさについても話しています。
オランダでの厳しい警戒態勢はあるものの、身一つあればどこでもテロが起きてしまうことを考えれば、オランダが100%安全であるとはもちろん言い切れません。
そして、これはヨーロッパに住む人々だけが直面している問題ではなく、(国によってテロ発生確率の高低差はあるにせよ、)世界中のどこの誰であっても自分の身に降りかかる可能性があり、すべての人々が当事者意識を持つべき問題。
こういう状況で重要になってくることは、何よりも「テロに対する備え」だと思います。
いつどこで起きてもおかしくないからこそ、他人事とは思わずに一人ひとりが万が一の心構えをしておく必要があります。
ちょうど日本の地震や津波に対する備えと同じように、テロにも備えは絶対に必要だと強く感じます。
そんなテロへの備えに対して、スウェーデン在住の両角達平さんがご自身のブログ記事にてわかりやすくまとめてくれています。
いざという時のために、読んでおくととても参考になります。
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