日本とオランダを含めた「2015年 世界の 有給取得率 」を調べて思うこと
2017/01/21
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先日、エクスペディア調査による「世界26カ国 有給休暇・国際比較調査2015」が発表されました。
これによると、日本の 有給取得率 は調査対象国の中でも世界ワースト2位。有給支給日数20日に対して消化日数12日。消化率60%という結果となっていました。
ブラジルやフランス、スペイン、オーストリア、香港が有給取得率100%であることと比べると、日本との差は顕著です。
ちなみに韓国がワースト1位で有給消化率は40%。
そして驚くことに、「有給休暇日数そのものを知らない人の割合」が多い国では、日本がダントツの世界1位を誇っていたこと・・・。
有給休暇を取得することに対する一人ひとりの意識が、日本ではそもそも低いことがわかります。
ちなみに私が現在住んでいるオランダは上記グラフに表示されていませんが、情報元の「Expedia’s 2015 Vacation Deprivation 」には載っていました。
これによると、オランダの2015年有給休暇取得率は88%とかなり高いです。1年間の有給支給日数25日に対して消化日数22日という結果でした。
最初に載せたグラフでいうと、オランダの有給支給率はとシンガポールとイタリアの間あたりに位置しますね。
有給取得率には公休日数も関係しているのでは?
ついでに公休の日数も比べてみましょう。
Mercer.comによると、オランダの1年間の公休(祝日)平均日数は1年間で8日。
フランスやイタリアは11日。
それに対して日本は14日と他国に比べて多めです。
有給取得率がワースト1位だった韓国なんて16日もあります。
こうしたことを考えると、日本では公休日数が多いことが理由で有給休暇に対する意識の低さが目立っていたり、公休以外でさらに休みを取ることに対する後ろめたい気持ちが生まれやすい可能性もありますね。
まあ、公休日数を考慮しても有給取得率100%の国々に対して日本はぜんぜん敵いませんが。
総合的に見てみると・・・
全体的に振り返ってみると、有給取得率のみから「日本は休まず働き過ぎだ」なんてことは言えないってことです。
公休日数もきちんと見てみるとで、他国との差が少し縮まることがわかりました。
ただし、公休日数が他国に比べ多いとはいえど、「有給休暇が取りたくても取ることが出来ない」という気まずさや忙しさが職場にあることが原因で取得率が低いんだとしたら・・・。
その場合は、他国の人々の仕事とプライベートのバランスのとり方から私たちが学ぶこともあるのではないでしょうか。
たとえばヨーロッパでは、公休日数は日本に比べて少ないものの、2~3週間分の有給をまとめて取得し世界旅行や周遊をするなどバカンスを思いっきり楽しむのが一般的です。
オランダ行き飛行機の機内で隣になったオランダ人女性2人によると、こうした年1度のまとまった有給休みがモチベーションとなり、普段の仕事にも励むことができていると話していました。
有給休暇に対する日本特有の「後ろめたい意識」を一人ひとりが払拭していくことができれば、仕事とプライベートのワークライフバランスに対しまだまだ改善余地がありそうです。
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