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なぜ海外では日本語の看板で書かれた 日本食レストラン に中国人経営者ばかり?

   



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オランダに住んでいる中で、たまには日本食料理屋さんで美味しいものを食べたいな~とレストランや居酒屋さんを探し実際に行ってみると、看板やメニュー、店内の造りなどはまさに日本らしい和風の雰囲気であるのに、店内の厨房にも接客スタッフにも日本人がおらず、みんな中国人じゃん!とビックリする流れになることがたまにあるのです。

これまで様々な国に旅行した自分の経験から考えると、これはオランダに限らずどこの国でも意外と起きている現象な気がします。

 

オランダのある店舗では、店内に入る入り口のところで店員スタッフに「いらっしゃいませ!」と元気よく挨拶をしてもらい席に案内されたと思いきや、そこからはオランダ語または英語に切り替えてガンガン話してくる感じでした。

もちろん日本人シェフやオーナーが日本食店を経営するところも現地にいくつかあるのですが、店舗数で数えたら中国人経営のレストランの方が圧倒的に多いです。

AD.nlの記事(オランダ語のみ)によると、中国人オーナーの経営する日本食レストランは、オランダ国内にある日本食レストラン全体数(2015年6月現在364店舗)のうち95%以上をシェアを占めているのだとか。

お店の名前も、「Shabu-Shabu」や「SUMO」、「MOSHI-MOSHI」など、日本風を装ったネーミングセンスに突っ込みを入れたくなるようなものが多いです。

そのため、実際に日本を訪れたことのある現地人の中には、「中国人の経営する寿司屋ではなくて、日本人寿司シェフの作る寿司が食べたい!」と懇願している人までいました(笑)

別に差別をしているのではなくて、日本人シェフのもてなす日本の料理を楽しみたいという純粋な気持ちなのだと思います。

現に、中国人経営の寿司食べ放題のお店で新鮮さに欠けた生魚にバクテリア菌が発生していたことが発覚した店舗も多くあったみたいですが(そのニュース記事はこちら)。

このニュース後、オランダでは寿司の食べ放題レストランのイメージはかなりダウンしています。

まあその話はここでは深く触れずに置いといて。

 

この間ロッテルダムでトラムの到着を待っていた時にたまたま話しかけられた老夫婦に、「今日は2人の記念日だから奮発して、日本のおいしい寿司が食べられる○○っていうお店に行くの」と興奮気味で話しかけられた時には、予約もしていたみたいだし、まさかその店が日本人シェフが誰もいない店だなんて口が裂けても言えなかったです。。

なんか、日本人としての悔しさがこみあげてくるのは私だけでしょうか(笑)

たしかに飲食店を海外で経営するのにはそれなりの資金も必要ですし、なにせ中国人の飲食業の海外展開の速さとやる気パワーはとてつもないものです。経営者がみなやる気にみなぎっています。

私が思うに、日本人の飲食業経営者は中国のような「一丁やったろ!」っていう意気込みの点で劣っているだけで、海外にだってチャンスはあるのに億劫で日本から出てこないだけなのではないかなと思います。

 

たとえば、カレーなんて良い例です。

日本に行ったことのある現地人が口を揃えて美味しかったというほど評判なカレーは、オランダ現地のスーパーでもルーが売られるなど徐々に広がりつつあります。最近ではシチューのルーも売られており、たまに売り切れていて購入できないことも。

ただし、主食がパンやじゃがいもである彼らにとって、毎回自宅でご飯とルーを調達してまで作るのはなかなか面倒ですので、ココイチのような美味しいカレー屋さんが出来たら大喜びされること間違いないと思います。

ライデン大学の現地学生たちにも「オランダにも展開してほしい日本食は?」と聞くと「カレー」と即答する人が過半数でした。

でも、実際にお店を立ち上げようとする人がいないんですよね。そんなうちに他国にチャンスを奪われてしまうことも可能性としてあります。

 

日本食への関心の高まりやブームをきっかけに、海外での日本食レストランの数も増えている現在。

でもその数のうちほとんどが、中国人又は韓国人が経営する 日本食レストラン だとしたら・・・

私は日本人として単純に悲しいというか、悔しいです。

日本の寿司職人が何年もかけて師匠のもと修行をするところ、中国人はクイックコースという名の数か月もかからない下積み準備ののち寿司職人としてすぐ海外に日本職レストランを構えるというスピード感の差も現実問題としてあるようですし。

 

先日、オランダ進出を考えている日本の飲食店オーナーの方から色々とご相談を伺いお話させて頂きましたが、味や出店場所などの戦略プラン・手続き・資金面・雇用・語学力・現地のライセンス等いろいろとやることも多くて大変ではありますが、最後は「他国に日本食を取られてたまるか!一丁やったるわい!」の強い意気込みが一番重要だと私は思います。

海外在住の日本人も誇れるような美味しい日本食屋さん、現地に増えるといいな~とひそかに妄想しながら、今日はもう遅いので寝ることにします。

 

世の中は年末モードですが、私は今こそと言わんばかりに今年まだ書ききれていない記事の執筆に力を注ぎますよ~!

ではでは。

 





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