日本語弁論大会で入賞したスーパー高校生Hamzaに「言語学習の極意」を聞いてみた
2017/01/21
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先日記事で紹介した、オランダで行われた日本語スピーチコンテスト。
素晴らしいスピーカーたちの中でも一際目立っていたのは、17歳の高校生Hamza。
まだ日本への渡航歴すら無く、日本語の勉強を始めたのはちょうど前年からという彼ですが、スピーチコンテストでは堂々たるスピーチと質疑応答をこなし、見事24名の選抜者の中から入賞を果たしました。
そんなHamzaの姿に私は大感動。
後日なんとかコンタクトを取り、本日再会することができました！
今回はそんなHamzaの日本語によるビデオメッセージと、日本に対する思い、そして彼から学んだ語学学習の極意について紹介していきます！
Hamzaの日本語メッセージ
まずはHamzaのビデオメッセージから。
ちょっと緊張気味ですが、ちゃんと自分の言葉で答えてくれました。
日本渡航歴も無く、日本語勉強を初めて1年も経たないうちにこのレベルまで話せるのは、正直スゴすぎです。
ビデオの中で披露していた津軽弁や南部弁についても、日本語勉強をしている中で、歴史ある日本各地の方言の存在とその面白さを発見したのだと嬉しそうに話していました。
最後にちゃんと私のブログまで宣伝してくれちゃうなんて・・・(嬉泣)
Hamzaの日本語上達が早いわけ
Hamzaは日本の文化や歴史、言葉、アニメが大好き。
インターネットの動画等を通じて毎日1～2時間ほど日本語に触れたり日本について学ぶことはもちろん、オランダにある剣道道場にも毎週通い、剣道の上達と日本語会話力に磨きをかけているのだとか。
学校等の機関で日本語を学んでいるわけではなく、あくまで自習なので、日本語の教科書や参考書にもまだ一度も目を通したことが無いそうです。
そんな彼は、
どうしてこんなにも日本語の上達が早いのだろう・・・
彼は、日本語や母国語のオランダ語の他に、英語、アラビア語、フランス語、ドイツ語、ラテン語と幅広くさまざまな言語を学ぶ言語達人。
その中でも、日本語を学ぶことは楽しくて楽しくて、気づいたら自然と日々上達していると話していました。
フランス語もドイツ語もあまり面白くなくて勉強が続かなかったけど、日本語だけはついつい学びたくなってしまうほど好きだそう。
また、日本が大好きな彼は、将来のやりたいことも具体的に話してくれました。
まずはお気に入りの古都「京都」にある大学で交換留学をし、日本についてもっと勉強するんだとか。
そしてオランダで学んでいる土木工学の知識を活かして将来は日本の会社で働き、大好きな日本に貢献したいそう。
他言語を学ぶ上で大切な２つのこと
そんな彼と話している中で、他言語を学ぶ上で大切な２つのことが見えてきました。
１つ目は、「人は楽しいこと、大好きなことをやっている瞬間こそ、自分の最高の力を発揮できるということ」。
Hamzaにとっては、日本語を学ぶことが楽しくてしょうがない。
楽しいから、人一倍知りたいし、触れていたい。
だから必然的に誰よりも上達や達成が早くなるのだと思います。
これは仕事でも全く同じことが言えそうですね。
そして２つ目は、「言語を学んだ先にある具体的な目標や目的を見据えているかどうか」。
Hamzaの描く自分の将来像は、17歳とは思えないほど具体的。
具体的に見据えているがゆえ、彼は毎日の生活に「日本語」を積極的に取り入れているのだと思います。
言語を学んだ先に自分がどんな未来を描いているのか、漠然とでもいいから持っておくのと無いのでは、同じ言語の習得であってもその達成度には雲泥の差が出てくるはずです。
たとえば、英語を学んで話せるようになりたいのなら、英語を話せるようになった先に自分はどんな将来を描いているのか。
「英語ができるようになりたい」という目標ではなく、「英語を学んで○○をしたい」と具体的に目標設定をすること。
具体的であればあるほど良いと思います。
なぜならその具体的な目標のために「自分がすべきこと」が、ますます具体的に見えてくるから。
将来を楽しみに日々日本語学習に取り組むHamzaからは、たくさんの刺激をもらいました。
ありがとう！！
早く、初めての日本滞在を体験できますように。
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