Mariholland

オランダの個人事業主。オランダの魅力や働き方、趣味について発信

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人付き合いに疲れたら読んで欲しい!海外で学んだ人間関係の多様性

  2017/01/21    



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最近、オランダ人らと日々付き合うなかで、私自身の人間関係に関する考え方が変わった(広がったという方が正しいかも...)と思うことがあるんです。

そのきっかけは、オランダ出身の素敵な隣人マダム2人。

 

隣人のマダムたちとの出会い

彼女らとは住むアパートも同じで住んでいる階も同じことから、挨拶して顔合わせる日が増えて、それからは夕食に誘われたり一緒に観光しに行ったりする仲になりました。

彼女たちとしゃべるときはいつも英語。私がオランダ語をまだ話せないのと、彼女らももちろん日本語を話すことができないので。

これまで本当にいろいろな話をしました。

真面目な政治やニュースから、日本とオランダの文化の話、料理の話、新発売のお化粧品の話、街で起こる様々なゴシップ、過去に経験したドラマのような恋愛話(ここには残念ながら書けません(笑))、などなど、とにかく幅広いトピックについてひたすら話しまくります。

正直、「えっ、うそでしょ」とドン引いてしまうような話もたくさん。

他人にどう思われるかなんて、まったく気にしません(笑)

毎回、彼女らのお家に招待されたら少なくとも4~5時間は滞在しています。

正直、彼女たちと過ごす時間がすごく好きなんです。

歳の差が約30歳もあるのに、敬語も使わないし、使おうとしたりすると逆に嫌がられます。(オランダでは敬語というものは存在しますが、プライベートで仲良くなれば歳の差があっても使いません)

また、世代も全然違うのに、話すことが尽きてしまうこともない。

今ではオランダ生活をする上で、私を支えてくれる身近で心強い存在です。

まさか大きな世代差を超えて、しかも国籍の違いもあるのに、こんなにも仲良く打ち解けあえることのできる仲間ができるとは思いませんでした。

そんな彼女らは、相手によく見られようと見栄を張ることもなく、いつも自然体。

彼女らだけでなく、オランダ人の友達や知り合いも同じような感じです。

年齢差による上下関係などは基本的に無く、建前や仕事上の付き合いもほぼ無し。

そのため、人間関係で悩んでいる様子を彼らから感じたことはほとんどありません。

 

背伸びしていた自分

今まで私は、「年上の方には敬語を使わないといけないし仲良くなんてなれない」や、「こう言わないと嫌われちゃうかも」など、いわゆる世間体や相手の反応を気にばかりしていて、毎回人に会うたびにすっごく疲れていた気がするんです。

人間って基本的によくばりだから、「自分のことを好いて気にかけてくれる人がもっと欲しい」と見栄を張って無理に自分をよく見せようとしたりします。

少なくとも、私がそうでした。

中学入学後くらいから、周りと合わせないといけない事や相手にどう見られているかについて、妙に気になり始めました。

高校、大学、社会人と歳を重ねるにつれて、人間関係も複雑な構造になるし、なんだか背伸びしている自分が常にいました。

でも、背伸びをして相手に合わせようとしている時って、何でも話せるような信頼できる友達がなかなかできないんですよね。

だって、こちら側も自分の本来の姿を見せていないのですから、当たり前のことです。

そうやって、一時的に楽しく盛り上がれる友達や知り合いは増えていくのだけど、この先も長く付き合っていきたいと思える人や、自分のありのままの姿を見せることが出来るような相手にはなかなか出会えないものです。

そうはいっても、私にも心が許せてなんでも話せる昔からの友人が日本に数人います。

その友人らとなぜここまで何でも打ち解ける仲になれたかというと、お互いに素の自分でいられたから。

どんなことがあっても、いつでも味方でいてくれることをわかっているから。

好かれようと背伸びもしなくていいから、一緒にいて疲れたことなんて一度もありません。






 

オランダで学んだ人間関係の多様性

オランダで、この隣人マダムたちと出会って、世の中にある人間関係について苦手意識を持っていた自分が少しずつ変わっているのを感じます。

オランダ人の特徴として挨拶やマナー等の礼儀こそきちっとしているものの、みんなから好かれようと話題や行いに気を遣うことなんて全くありません。

そうやって相手がありのままの自然体でいてくれるから、自分も友人付き合い期間が短くても気を遣わず自然体でいられる気がします。

自分が行きたいイベントだったら行くし、プライベートで会いたくない人だったら距離を置いて極力会わない。

仕事場の嫌な上司がいれば会社に不満を直接ぶつけるし、自分と合わない相手とは無理して会わないといった、お世辞のないありのままの人間社会。

その分、家族や仲の良い友人にはこれでもかっていうくらい、時間を尽くして大切にします。オランダ人は尋常じゃないくらい家族を大事にする国民だな~としみじみ。

「人間関係がこうでなければいけない」や「皆がそうするから私もしなければいけない」などの決まりもないし、「自分に正直に生きていればいい」という考えです。

また、こういった考えからお互いを個人として尊重し合う文化の根付くオランダでは、「どんなことを言っても受け止めてもらえる」という安心感があることも、人間関係や人付き合いの上手なオランダ人の理由にも当てはまるのかなと個人的には思います。

 

これからの自分

もちろん、たくさんの友達がいて楽しく盛り上がれるのはすごく貴重な時間だし、これからもいろんな人と知り合ってみたい。

でも、そこに「見栄を張って背伸びする自分」を背負っていくのはもうやめようと思います。

これからも増えていくであろう仕事やプライベートでの知り合いの人たちに、今のありのままの自分を見せて付き合っていけばそれでいい。

変に思われたって、嫌われたって、深い信頼関係が結べなくたって、それはわるい事や悲しむことなんかでは決してなくて、むしろ自分らしくありのままで生きられるとポジティブにも受け取れます。

自分らしくありのままでいれば、自然と同じような考えや生き方をする人たちが自分の周りに集まってくるものだと思います。

私は、見栄を張らずに正直で等身大なマダムたちを見て、すごく魅力的だと思ったし、自分というものを持った意志の強い人たちだなと感じます。

オランダ人は人に合わせたり空気を読んだりすることが少ないことから個人主義で自己中だとよく言われますが、見方を変えると、「背伸びをしない自分というものを持った強い心の持ち主」なんじゃないかな、と。

「礼儀をわきまえていて、自然体で自分らしさを備えた人」

私はそんな魅力を持った人になりたいなと思います。

 

現在の私がアドバイスできること

人間関係で悩みを抱える人が多いと言われる日本社会で上記のマダムたちのように人付き合いをするのは逆に疲れてしまうかもしれませんが(笑)、私が彼女から学び今言えることは2つ。

それは、

・背伸びをしないでありのままの自分を大切にし生きている人がこの世には実際に存在する
・自分らしくありのままでいれば、自然と自分と似たような考えや生き方をする人たちが自分の周りに集まってくる

ということです。

大人になるにつれて難しさを感じていた「人付き合い」が、実は意外と単純なことだったのかもな、と今では思える自分がいます。

「自分らしい生き方」の実現も大事だけど、その過程にある「自分らしい人付き合い」をできているかどうかで、人それぞれの生き方も変わってくるのではないかな~、とまたひとつ学びました。

 

最後に、オランダの風景写真をひとつ^^
家から自転車で約5分くらいで、馬が野放し飼いの野原にたどり着けるという田舎っぷり(笑)
馬も落ち着いていて快適そうに暮らしてます。
オランダの風景

 





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